日本にはたくさんの歯医者があります。その数は日本全国のコンビニの数を上回っています。なぜこのようなことが起こるかというと、歯医者はとても実入りの良い職業だからです。歯医者は、患者から、費用を受け取る場合に、点数制というものを採用しています。
これは、国が患者のかわりに費用の一部を負担しようという制度です。だから、患者側としては、医療費が安くなるので、歯医者に通いやすくなるのです。こうした、費用の肩代わりは、患者の3割負担、患者の1割負担、または、全額免除などがあります。こうした保険制度は、虫歯にかかった人や、口の中に悩みを抱える人が、歯科に行きやすいようにしているのです。
また、ここまで、歯科が増えたのには、他にも原因があります。それは、歯科の教育制度にも関係しているのです。歯科を養成する学校は日本全国にたくさんあります。卒業者の数は毎年、数千人を超えるのです。
こうした卒業生が、数年間、クリニックで修業した後、医院や歯科を開業すると、歯科の数はどんどん増え続けるのです。また、歯科を開業する際には、当然、開業費がかかりますが、整形外科や、内科、などの他の医療機関の開業費に比べるととても安くすむのです。また、場所もあまり、多くとる必要がなく、貸しビルの一階や、ショッピングモールの空き店舗などの小スペースでも十分に開業できるのです。そういった点が歯科が増えている要因になっていると言えます。
しかし、最近では増えすぎたため、患者の奪いあいになっているという指摘もあります。これからは、患者をどのように確保していくかというのが、最近の歯科の課題になっていくと思われます。